| この文学館は、いわば無名作家の図書館です。無名作家の作品を館名のごとく「紙碑」として、いつまでも保存し展示しようとするものです。 現在、文学館の蔵書冊数は約3万5千冊を超え、今でも全国的文学同人や文藝春秋社からの寄贈もあって、蔵書は増加の一途をたどっています。 内容的にみると、小説の同人誌が最も多く、次いで俳句・短歌・詩・文芸評論・自費出版物(小説・俳句・短歌等)の順です。また、それらを合わせた総合誌的な性格をもったものもかなり多くあります。寄贈される地域は、全国の都道府県にわたります。体裁は、手刷りの謄写印刷のものから商業出版物と変わらないものまで、多種多様です。 館内の展示ケースには、加賀乙彦、吉村昭、津村節子、河野多恵子、豊田穣といった作家たちの初期の作品を掲載した同人誌を展示しており、文学館の入り口には、今東光氏の書による扁額を掲げております。 |