生後5か月の乳児が、離乳食としてジュースにハチミツを混ぜて与えられたことにより、乳児ボツリヌス症を発症し死亡する事例がありました。
乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児に特有の病気で、ボツリヌス菌の芽胞(がほう)と呼ばれる菌の種となるものが混入した土やハチミツを食べることで発症します。
1歳未満の乳児は免疫が弱く腸内環境が整っていないため、ボツリヌス菌が体内に入ると、腸内で芽胞が育って菌を増殖し菌から産生される毒素により発症します。
ボツリヌス菌は、酸素の少ないところで増殖し、長時間の過熱や消毒にも強いため、瓶入りや真空状態で長期的に常温保存できるハチミツは汚染される可能性が高いと思われます。
1歳未満の乳児に、ボツリヌス菌に汚染される可能性がある食品(ハチミツ・黒砂糖等)を与えないことです。
ハチミツ自体はリスクが高い食品ではありません。1歳を過ぎれば腸が発達し免疫機能が整うので、ハチミツを食べても乳児ボツリヌス症を発症することはありません。
ボツリヌス菌およびボツリヌス症に関する詳しい情報は、下記サイトをご覧ください。
健康福祉部 こども未来課
電話番号: 0584-53-1526 ファクス番号: 0584-53-1569