羽根谷砂防堰堤
(第1堰堤)
羽根谷砂防堰堤
明治6年(1873)、日本政府の国土改修事業の指導者として招かれたオランダ人土木技師ヨハネス・デ・レーケは、木曽三川分流改修の一部として羽根谷巨石堰堤を施工しました。
堰堤は、明治21年に完成。現在でもその機能を十分に発揮し、下流域の土砂災害防止に大いに役立っています。工法は、第1堰堤が巨石空積で堤長52メートル、堤高12メートル(写真左)。巨石石造で堤長85メートル、堤高10.4メートル(写真右)。
明治時代の石積み砂防ダムとしては最大規模で100年余りの時を経ても構造に大きな狂いがなく、当時の技術の高さを伝え、国の砂防史を象徴する貴重な土木遺産として広く知られています。
また、土木構造物としては県内初めての登録文化財です。
建築面積271平方メートル、木造2階建て、寄棟造桟瓦葺(よせむねづくりさんかわらぶき)で、敷地の中央に南向きに建てられています。1階の10畳の座敷には床の間を設け、座敷の南側には畳廊下を取り入れた造りになっています。明治13年(1880)建築。
当住宅は揖斐川の西側に位置しており、木曽三川の水害対策のため盛り土をした敷地にさらに石造基壇を造り、その上に礎石を置いて母屋を構えています。地域的な特徴を示す大型の住宅です。
主屋の北西後方に建てられています。正面7.4m、奥行き11m、鉄筋コンクリート造で、地上2階、地下1階の造りとなっています。大正15年(1926)建築。
屋根は陸屋根(ろくやね)で、塔屋を設けています。外壁は石積み風に目的を切っており、上部には飾り付きのコーニス(壁の各層を区切る部分に付けられる装飾的な水平帯)を施してアクセントとしています。
直線的な意匠で構築されたモダンな外観の収蔵庫です。
市民生活部 文化・スポーツ課
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