早川家住宅は、木曽三川下流域の輪中地帯に所在する豪農の住宅になります。明治24年(1891)の濃尾地震で被災した後に再建に着手し、明治37年(1904)に主屋や裏座敷など現在ある建物全体が完成しました。
主屋は木造平屋一部2階建で、重厚な式台を構えて高い格式を備えています。数寄屋造りの建物内部は吟味された材料と優れた工芸技術により、室毎に趣向を変え、洗練された意匠を見ることができます。
また、建物構造には独自の耐震対策を施し、水害対策として石垣で地盤を嵩上げし、さらに高い石垣上に飯米庫や西ノ庫が建てられています。
令和元年9月30日、「意匠的に優秀なもの」「流派的または地方的特色において顕著なもの」という指定基準により海津市で初めての国重要文化財(建造物)に指定されました。
市民生活部 文化・スポーツ課
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