海津市では、家庭から排出されるごみの内容物を調査することにより、排出時における「燃やせるごみ」「燃やせないごみ」の組成を分析し、それぞれに含まれる分別排出されていない資源物や不適正物等の割合を求め、調査結果から資源物の潜在量や不適正物を推計し、今後のごみ減量、再使用、再生利用および適正処理を推進する上での基礎資料とすることを目的に調査を実施しました。
令和2年1月9日から2月13日に、市内の集積所から燃やせるごみ、燃やせないごみを無作為に抽出し、それぞれの合計重量が概ね200kgになるように回収しました。
燃やせないごみの組成(図2)においては、金属類42.2%、小型家電類34.8%、ガラス類15.9%の順に重量比が高く、また、茶碗・コップなどの陶磁器のがれき類が1.7%、乾電池・ライターなどの不適正物が0.5%排出されていました。
再資源として利用できるごみの中で、金属類においては、スチール缶、アルミ缶、小型金物が10.5%、ガラス類においては、茶色ビン・無色ビン・その他の色ビンが6.9%、小型家電類においては高品位・低品位・コード類が20.9%含まれており、資源ごみが全体の38.3%排出されていました。
ごみの収集運搬および処理に係る費用は、令和元年度において、燃やせるごみ1袋あたり(1袋の重さを7kgと想定)で約790円、燃やせないごみ1袋あたり(1袋の重さを10kgと想定)で約1,840円となっています。
ごみの減量は市民の皆さん一人ひとりの協力が必要です。今回の調査の結果をもとに、特に重点を置くべきポイントをまとめましたので、ごみの減量化、リサイクルの推進にご協力ください。
今回の調査結果により、燃やせるごみには生ごみが全体の39%と最も多くの割合を占めています。一般的に生ごみに含まれる水分は80%と言われていることから、三角コーナーや水切りネットなどを利用し、水分をできるだけ減らして排出することで、かなりの減量効果が期待できます。
以下のページで、生ごみの減量、資源化に関する各種事業をご紹介しております。
今回の調査結果により、燃やせるごみの中には再生できる資源ごみが27%含まれており、特に減量効果が期待できるのは、紙類とプラスチック製容器包装です。段ボール、新聞・雑誌、雑がみ、飲料用紙パックはエコドームや地域の資源回収に排出してください。また、多少の汚れのあるプラスチック製容器包装は簡単に洗ってから「プラスチック製容器包装」の日に排出してください。
また、燃やせないごみの中には再生できる資源ごみが38%含まれており、特に小型家電類は市の指定回収箇所(市役所、エコドーム、株式会社日本環境管理センター)に設置してある使用済小型家電の専用コンテナに排出してください。
資源ごみはきちんと分別すればリサイクルされますが、ごみとして排出されると処理に費用を要しますので、リサイクルの推進にご協力をお願いします。
分別方法等については、以下のページをご参考ください。
今回の調査結果により、生ごみの中には未使用・未開封品、食べ残し、過剰除去された調理くずである食品ロスが全体の14%ありました。国内の食品ロスは、農林水産省および環境省の平成29年度推計によると、年間612万トンと推計されており、これは国民一人当たりに換算すると「お茶碗約1杯分(約132g)の食べもの」が毎日捨てられていることになります。
食品ロスを減らすための大原則は「美味しく食べ切る」ことで、減らす方法はほとんどが今日から気軽に始められるものですので、一人ひとりが今できることから始めましょう。
市民環境部 環境課
電話番号: 0584-53-3195 ファクス番号: 0584-53-1598