一般にハチは、イモムシなどの昆虫を捕らえて食べたり、植物の花粉を媒介するなどの働きをしており、自然界のバランスを保つうえで有益な昆虫とされています。しかし、ハチの種類の中で、スズメバチなどの集団生活を営むハチは、巣を守ろうとする防衛本能が強く、場合によっては人が刺されるという被害が生じています。
そこで、スズメバチなどの習性をよく知って、刺傷被害を未然に防ぎましょう。

ハチの習性
- ハチは巣に近づかれたり、危険を察知したりすると警戒して攻撃をします。
- 黒いものやニオイの強いものに反応します。(服装や香水に注意!)
- 女王蜂は巣を作る前に偵察します。

ハチへの対処法

野外に出るときは
- ハチの巣を見つけても、近づいたり、石を投げたりしないようにしましょう。
- 露出部分が刺されやすいので、なるべく長袖、長ズボンを着用しましょう。
- ハチは黒い色に攻撃性を持つので、なるべく白または明るい色の服を着ましょう。
- ハチは甘い匂いを好むので、飲みかけのジュースの容器に入りこむことがあります。知らずに飲んで、口を刺された例もありますので気をつけましょう。

ハチが寄ってきたら
- あわてて手で払ったり、駆け出したりしてはいけません。かえってハチを刺激して、刺される原因になります。
- ハチが去るのを待つか、静かに遠ざかりましょう。ただし、巣を刺激してハチに襲われたときは、すぐに逃げてください。
- スズメバチには、家庭用のスプレー式殺虫剤(ピレスロイド系)がよく効きます。ただし、殺虫剤だけでハチを防げると過信しないようにしましょう。
- 車の中や家の中に迷い込んだハチは、たたいたり、追いかけたりしない限り人を刺しません。明るい方に向かうので、あわてずに窓を開けてハチが出て行くのを待ちましょう。

もしハチに刺されたら
- 速やかに巣から離れ、安全な場所に避難しましょう。
- 応急処置として清潔な水や濡れタオル等で患部を冷やし、患部が腫れだしたら抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏をつけましょう。
- 刺された直後に全身のかゆみ、じんましん、嘔吐等の症状が現れたら、救急車を呼ぶなどして速やかに医療機関を受診してください。
- 過去に一度スズメバチに刺された人が、再びスズメバチに刺されると、激しいアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起き、死に至る場合があるので注意してください。

ハチの巣を発見したら
毎年春から秋にかけてハチの活動が活発になることで、市民の方から宅地内でのハチの巣の駆除のご相談をいただきますが、市ではハチの巣の駆除はしておりません。
私有地(一般住宅、店舗、会社所有地など)内にハチの巣がある場合、駆除は巣がある場所の所有者や管理者で処理していただくようお願いします。
そのため、市ではハチの巣を安全に駆除していただくために、防護服の貸出しを実施しております。防護服の貸出しをご希望される方は、「ハチ等駆除用防護服貸出しについて」をご確認くいださい。

ハチの巣の駆除を専門業者に依頼する場合
市ではハチの巣の駆除業者を指定しておりません。ハチの巣や害虫駆除などの対応については、岐阜県ペストコントロール協会などの専門団体にご相談いただくことができます。ご自身で業者を探していただき、選定してください。
- 職業別電話帳などで「ハチ駆除」または「消毒業」などの項目でお調べいただくと、業者が分かります。
- 料金は、ハチの種類や駆除の難易度によって異なります。また業者によっても異なりますので、複数の業者から見積もりをとることをお勧めします。
- 見積もりをとる際には、見積もり自体が無料か有料かを事前に確認するようにしましょう。